2月
満月を 間近かに雪の 明りかな (秋至)
うつむきて 茶の花土に 香をこぼす
春信や 浮きの水輪の 消へし時
冬の日を 後光にまとひ 見舞客
雪溶けて 岩峰天に 向ひたり
風花や しばらく杖の 手に点る
世の音の 消ゆる迄降る 夜の雪
草枯れて 折れてまた枯れ 枯野道
炉明りの 端に万葉 集置かれ
冬果の きざしは小さき 星より耒く
左にも 右にもゆれず 水仙花
千鳥一羽 来て鳴く島の 破船かな