11月

       

教会の 看板倒れ 師走かな(モーじゅナ) 

菊の束 藁一本の しめりかな (秋至) 

地に還る 前に落葉の 吹かれ寄る

残月の 梢より降る 銀杏かな

茶の咲きて 土のしめりに 香をこぼす

日だまりに 残雪芯を みがきをり

点滴の 間に散るいてふ 一葉かな

毎朝の 水仙の葉の 伸び測る

ITの ドットドットと 年つまる

大鐘の 如く年逝く 重さかな

去年今年 牛のよだれの 地につかず

真白なる 椀になじみし 冬至粥

横丁へ 曲れば翳る 冬至の日