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9月 |
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一握の 草の穂による 石仏(秋至) コスモスの 中の一本のみ 揺れて 糸蜻蛉 格調高く 羽根たたむ 谷風や 末は干切れし 小滝なる さざ波の 消えて水澄む 渕の色 潮目濃き 島の断涯 草紅葉 風止みし 後も揺れゐる 草の花 波の間に いざよふ月の 乱れかな 曲者も ひそまん木影 星月夜 ふるさとや 裸一貫 桐一葉く 片耳を 立てし兎の 良夜かな 鉦叩 もの食ふひまも なかりしか 鶏頭や なぎなた重く 壁に掛け 高木あれば 高見より振る 法師蝉 無人島 埋め尽せし 虫の声 あざらしを 浮かべて光る 望の潮 |