8月


 

   

   

日盛りの ビル影迷ひ 蟻と吾(秋至) 

絶壁の 白百合海の 紺を見て

一面の 島の山百合 海を向く

有為無為 転変天辺 夏の星

山風や 末は干切れし 小滝なる

背丈より 高き草なし 日の盛り

一山を 越えて無音の 揚花火

夕立の 裾をはらひて 子等かける

分け入れば 物音絶えし 草いきれ

バーゲンや 残暑を背に はりつけしく

コンクリート 四肢もてふまえ 蟇