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1 月 | |||
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ほろ酔いし 初朝の陽に 一服す 植田一粒子(嗣朗)
青海の 初風頬に ゴルフする
勉学の 窓に聖樹の またたきぬ
除夜の灯に 浮きてささめき 打鐘待つ
父祖の墓 背山に負ひて 去年今年
窓越しの 曇天寒し 喫茶店
一葉落つ 人なき谷の 深しじま
凍てつきし 芝生の朝日 銀の花 (津上 アサ)
山茶花に かこまれてゐて 独り住み
食堂に 活けられし梅に そっとふれ
節分と 聞くだに何か ぬくきもの
枯菊焚く 煙ひとすじ かほりたつ (秋至)
独楽澄めり 腕白なりし 老の手に
散紅葉 つまめばちりと くずれけり
散紅葉 渚の波と たはむれて
産院の 灯こぼるる 聖夜かな
裏山の 風音絶ゑず 去年今年
年忘れ 忘れし齢 重ねけり
年の夜の 風に吹かれて 今年くる
去年の風 今年の風と 掌にうけし
波せめぎ あへる荒磯の 去年今年
新年の 波としてひく 去年の波
去年今年 忘れられたる 無人島
山国の 山々つなぐ 除夜の鐘
そのほかの 物音絶ゑて 除夜の鐘
除夜の鐘 つく僧一服 茶を所望
小座布団 屠蘇の微酔の 孫揺るる
初空へ 小島の煙 二つ三つ
無人島 岩の一つに 注連飾り
古妻の 春著の背を 押してだす
きれぎれの あの夢初夢 かも知れず
数へ唄 らしきひとふし 漠枕
無理矢理に 口開けられし 牡蠣の殻
月面と して大根の 抜けし畑
月面の 見下ろす大根 抜けし畑
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