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親つばめ 目にもとまらぬ はやさにて (津上 アサ)
五月雨に 田んぼははやも 緑濃く
事故現場 まはりの夏草 青々と
夏草に 短かき蝶の やどりかな (秋至)
片影に 入らぬ人影 なかりけり
潮風や 島の病葉 散り易き
引潮の すなはち灼くる 貝の殻
空の青 知らぬ海月の 青さかな
蝸牛との 一期一会の 刻ぞ今
河童忌や すね毛処理せる茶髪の娘
破れ羽の 浮力もて飛ぶ 蜻蛉かな
蜘蛛の囲を 編む短編を 編む如く
空蝉と 窓の折鶴 蝉を聞く
炎天に 開く農家の 土間の闇 (植田一粒子)
おのが生む 水輪に遊ぶ アメンボウ
営業車 木陰に停めて 大昼寝
山下ると プールの叫喚 目の当たり
学校の バンドの弾む 梅雨の明け
もぎ採れば 朝日に光る 甲虫
牧場に 林間学校 隣する
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