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Just Jpan 2001 10月号
  ≡ さあ 政治家になろう Vol.1『政界に突入せよ(前編)』  ≡    
綾部 忠海 

 どうも、皆さんはじめまして。
 今回より『さあ 政治家になろう!』を連載させていただくこととなりました、綾部忠海と申します。
 僕は2001年3月に名古屋大学を卒業すると同時に、先の参議院議員選挙の比例区候補でした太田のぶまさ氏の秘書となることをきっかけに、政治という分野で活動しておりました。
 そのような一風変わった経験を買われ、今回皆様に悪文を披露することとなった次第でございます。
 今回はまず第一回ということですので、私が政治の世界に関わるようになった経緯の中で、皆さんが興味をもてるであろうところから紹介させていただきたいと思っております。

それでは、はじまりはじまり・・・・・。
第一回 政界に突入せよ(前編)
 大学4年生の夏、僕は一大決心をした。
「就職するのは止めよう。政治の世界で生きるんだ!」
 その当時、僕は名古屋大学法学部法律政治学科に在籍していた。同級生が金融やメーカー、中にはマスコミに就職を決めていく間、ずっと心の中に秘めていた気持ちがあったのだ。

「なぜ、大学で政治について勉強したのに、政治の世界で生きていこうとしないのだろうか?よーし、やってやる。俺が第一号だ。」

 今になってみれば、どこまでも無謀な話である。なぜなら、普通の就職を捨てるに等しいからだ。せっかく大学まで進学できたというのに、みすみす自分から一般企業を諦めてしまうのだ。そして、一度政治色がついてしまうと、一般企業は敬遠するものなのだ。だから、政治に長く携われば携わるほど、政治以外の世界では働けなくなってしまう。しかも、政治に関わる仕事には、失業がつきものであり、つまりは一生安定した職にはつけないことを意味する。

 しかし、僕自身そんなことはわかっていた。ただ、自分の中でやっていきたいこと、社会に情報を発進していく舞台を、僕は政治の世界にしか見出せなかった。政権交代を起こしてみたかった。そして、既得権益をぶっ壊すんだと強く思っていた。学生の思想ボケである。
 当時は親や兄弟に反対されながらも、とにかく一回失敗するまでやってみたかった。
 多分、僕には損得を判断する能力が著しく欠けているのである。

 かくして、そういったことが自分の中で決まったので、次はどうやって政治の仕事にありつくかを必死に探索し始めた。
 どうすればいいのかさっぱりわからなかったので、とにかく僕は政治の世界で生きていくんだと大学の友人に言いふらすことにした。まず、引っ込みがつかないようにしたかったからだ。

 友人に言いまわればまわるほど、学内ではなんとなく変なやつになっていった。
 無理もないことだった。そんな変なことをいう変なやつは、僕以外にはいなかったのだ。いい始めた当初は、あららやっちゃった感を感じることも多かった。
 しかし、めげずに話を具体化させていった。
「岐阜市議会議員選挙が、ちょうど僕が25歳になるときにあるんだ。僕はそれを目標にがんばるぞ!」
 なんていうことをまたまた皆にいいまわった。
 面白いことに言いまわって2ヶ月ほどたったころ、僕は”政治家志望の綾部”で知られるようになっていったのである。
 すると新しい現象が起こり始めた。皆が知人の政治家を紹介してくれるようになりはじめたのだ。時には変人にもなりきってみるものである。
「変人なりにいいことがあるものだ。臭いものには蓋のような扱いも受けながらも、ゴキブリのようにしぶとくしていると、周りの人間の鼻が麻痺してきて臭いがわからなくなってしまうものなのだ」と思いながら、僕は紹介してもらった政治家に飛びついた。まるで飼い主を追いかける犬のよう に、町会議員や市長に会いにいった。
 どこにいってもそれほど、大きな進展もなく、志の高い学生だと可愛がられはしたが、実質的にはなんの成果も出ていなかった。そんなとき、運命の日が訪れたのだった。

 4年生の冬休み、一本の電話が僕の携帯に入ってきた。

「民主党大会が正月に開かれて、その時全国の学生を30名だけ集めてディベートをするというイベントがあるんだけど行ってこない?」

 またもや、僕の言いふらし作戦が実りを結んだ。もちろん答えはイエスである。
 なんでも、議員インターンシップという学生が国会議員の秘書をインターンするというイベントが行われていて、それに参加した人からのネタだったらしい。
 おいしいネタはパクっと食べよう。僕は味見もしないで飛びついた。
 内容は一泊二日で東京に滞在し(なんと費用は民主党持ち)、一日目は党大会の後、二日目は午前中に学生同士でディベートをするというものだった。さらに、一日目は打ち上げがあるとのことで、ここが勝負と思っていた。

後編につづく

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