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| Just Jpan 2001 7月号 |
| ≡ インディーズ芸人列伝 1 ≡ |
| 中村 壮快 |
どうも、皆さん初めまして。
今回からこの 『インディーズ芸人列伝』 というあまりにもストレートなタイトルで連載させて頂く中村壮快です。
書いている僕自身もインディーズ芸人なら、紹介していく芸人さんもインディーズ芸人。
『なんで、そんな売れない芸人を紹介するんじゃぁ〜!』 とお叱りの声を頂きそうだが、誤解を恐れずに言うとインディーズ芸人は今、最も戦っている『戦士』なのだ。
不安定な時代に不安定な世界に飛び込み、過酷な世界で頑張っている数々の
『インディーズ芸人』達を紹介し、その『戦士』の実態を少しでも垣間見て応援して頂けたらありがたい。
今回、第一回目という事で筆者である僕 『中村壮快』 をご紹介しよう。まっ、自己紹介という事ですね。
年齢は25歳。スタンダップコメディアン。アメリカのスタンダップコメディのビデオを見てこの世界に入る。現在は物真似や司会、ラジオDJとして活動している。
所属プロダクションは『大滝エージェンシー』という小さな事務所である。以前、松尾貴史さんが所属していたことで業界では有名であるが、一般にはまだまだ知られていない。
大阪では吉本か松竹しかお笑いのプロダクションは無いと思っている人が多くて
『お笑いやってるんです〜』 と言うと『えっ吉本?それとも松竹?』という質問が98%の確立で返ってくる。困ったものだ。最近はめんどくさいのでこの質問がくると『吉本です』ときっぱり嘘をつくようになってしまった。いいのか悪いのか・・・・・・
芸歴は今年で8年目を迎える。デビューは桂三枝さんが若手の為に開催した『ケイコとマナブ』と言うライブだった。ピンで物真似のネタをしたが、三枝師匠に『慌てすぎ』という一言を頂いたのを記憶している。優勝したら賞金10万円だったと思うが、慌てる芸人は貰いが少ないらしい。ライブ終了後、電車代が無くて歩いて帰りました。
そのライブの数日後、関西テレビの『爆笑BOOING』という番組にレギュラーが決定。3年半レギュラーを務めたが、コネも実力も付かぬまま番組は終了。その3年半の間、レギュラーなのでギャラは定期的に入ってくるし、女の子には結構もてたりする。だから、俗に言う『天狗』になっていたのだろう。天狗になったらダメですねぇ。
その番組に出ていた時期が今まででピークだったに違いない。とほほのほ・・・・・・
そして、皆さんが一番気になる所得の事だが、ちなみに僕の去年の年収は12万円なり。お笑いライブは基本的にノーギャラ。まぁ、イベントの司会をしたり、日雇いバイトをして何とか生きている状況。し、しかし、インディーズの芸人が陥る地獄の中に『時間が無い地獄』というものがある。これは何かと言えば、ライブ出演や打ち合わせ、その他ノーギャラ、あるいは少ないギャラでの仕事が重なりスケジュールは真っ黒なのだが、ギャラが滅茶苦茶少ない。これじゃ生活出来ない。バイトする時間がない。地獄だ。これを『時間が無い地獄』という。
こんな時の救世主と言えば『貢いでくれる女』か『サラ金』しかない。僕は後者に助けてもらったが、助けて貰ったお礼は高く、毎月金利を6万円納めている。
まぁ今年は去年の年収を4月の時点で越えているが、どうにもこうにも先を考えると怖いので明日の事だけ考えて生きている。刹那主義者にならざるを得ない。
将来はやはり東京で仕事が出来るように頑張りたい。目指すは関西風の古館伊知郎さんである(?)
現在のレギュラー番組はFMMOOV神戸(76,1Mhz)で『中村壮快の裏番組にぶっとばされました』毎週月曜19:00〜20:00放送中なので聞いてください。
ということで、今回は僕、中村壮快の自己紹介も含め簡単な経歴を紹介しましたが、次回の『インディーズ芸人列伝』は職を捨てて漫才師になった女性コンビの『カピ・カピ』を紹介したい。(終)
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