雲南日報2月の記事

2月16日 バイオ農薬アザジラクチン研究 雲南世界にリード (新華社昆明支局)
  目下世界が注目する無公害バイオ農薬研究において、雲南省が世界に一歩リードした。省科学研究員により研究開発されていたバイオ農薬アザジラクチンが、産業規模で生産できる段階にこぎつけたのだ。今後の農業に大きな展望が開けるだけでなく、中国バイオ研究が世界トップレベルにあることを示している。
  アザジラクチンはインドセンダンから採取されるバイオ殺虫剤で、農業・林業・貯蔵などの産業における害虫約200種を駆除できる。高効率、低毒性、分解しやすい、残留性がない殺虫剤として広く認められており、現在世界20ヶ国でアザジラクチンの研究が行われている。中国では雲南省、広東省、海南省等の気候がインドセンダン生育に適しており、特に雲南省は人工植樹面積世界最大の地域。中国バイオ農薬原料の隠れた中心地と言える。
  雲南中科生物産業有限公司は、中国科学院上海昆虫研究所、昆明植物研究所及び雲南大学に技術委託し、雲南や深セン、海南の多数企業から資金援助を受け、中国で初めてアザジラクチン、昆虫フェロモンバイオ農薬の産業規模生産を可能にした。同社がインドセンダンの種子から分離・合成したアザジラクチン系化合物は14種で、うち4種は世界未開発の新物質。昨年から、さつまいも、りんご、すいか、柿、インゲンなどの農作物において防虫効果実験を開始。実験畑地面積20ヘクタール、平均85%以上の防虫効果が認められた。また、全国有数の無公害野菜生産地、雲南省無謀県でも同様に成果をあげていると言う。
  現在、同社が開発した「天然高純度アザジラクチン」は中国重点トーチプログラムの一つに挙げられている他、「バイオ農薬アザジラクチン新製剤」も中国農業科学技術プロダクツとして国からの開発補助金支給が決定している。

2月17日 男性お手伝いさん200名 昆明へ (テン池晩報)
  昆明市政民コミュニティ家政サービスステーションの情報によると、この3月に臨滄地区の男性200名が家政員として昆明市内で働くことになった。昆明初の男性お手伝いさんとなる。
  同ステーション責任者によると、臨滄地区から男性家政員を派遣する理由は、同地区は毎年女性家政婦が都市部へ流出しており、同地区内の男女数バランスが崩れているため。また、農村部からの無秩序的な労働力流出は、都市と農村との関係において弊害になる。「今回の人材は身元もはっきりしており、各自治体が窓口になって派遣を決めた。雇用者の方々も安心して雇って欲しい。もっと需要があるようなら再派遣も検討する」とのこと。
  尚今回の200名は、家政員として働くことが決まっている一部人材を除いて、本人の希望により一般中小企業への就職も可能とのこと。

2月19日 雲南省に国立オグロヅル保護区 (新華社昆明支局)
  雲南省大山包地区が国務院決議を通過し国立自然保護区となる。世界の珍鳥オグロヅル保護事業の新たな一歩となりそうだ。
  大山包自然保護区は昭通市昭陽区に位置し、1990年に建設を開始。1994年に雲南省が省立自然保護区に認定した。総面積は19,200ヘクタール、そのほとんどが海抜3,000m前後の高地で、長江支流の一つである牛欄江に隣接しているオグロヅルとツル達が越冬する高山湿地生態系とが保護対象となっており、海抜の高さでは全国一。先日、貴州省威寧地区の草海保護区もオグロヅル生息地として国立自然保護区に指定された。
  中国一級保護動物オグロヅルはチベット青蔵地区で繁殖し、雲南や貴州で冬を越す。世界のツル15種の中で唯一、高原で繁殖・越冬を行う珍しいツルである。雲南省林業庁湿地保護の専門家によると、同庁とICF国際ツル財団による共同調査の結果、2002年に大山包保護区で越冬したオグロヅルは930羽、2003年の同一調査では1,043羽。大山包は単位面積あたり生息数が全国最多の保護区と言える。オグロヅルを守るため、大山包では独特の生息環境パターンと野生動物パターンの保護を柱とし、高山湿原と沼沢湿原の保護も同時進行している。また、同保護区内の豊富な地下水は金沙江(長江)の源流でもある。『中国湿地保護行動計画』の重要湿地として指定されている他、中国林業局は2004年に国際的重要湿地としても申請を予定している。
  大山包保護区が誕生してから、昭通市は保護区管理業務に力を入れてきた。特にここ数年は、一般市民の保護意識強化、保護区関連法規の整備、湿原回復と言った努力を重ねている。現地住民の生活は貧しいが、ツルを愛しツルを育てる習慣を守り、野生のツルが空を舞う貴重な景観を維持して行くことが望まれる。

2月21日 羅平菜の花祭 最高潮 (春城晩報)
  昨日、黄金に輝く菜の花30万本をバックに、独創性と民族情緒溢れる文化イベント『美しさは世界のもの』が盛大に行われた。今月3日に開幕した「2003年羅平菜の花観光祭」は最高潮に達し、イベントに集まった約4万人の観光客は大いに盛り上がりを見せた。
  舞台では、菜の花やプイ族文化、雲南東南のカルスト観光地などをテーマにした歌、ダンス、漫才、寸劇などが繰り広げられ、観客は羅平情緒を存分に味わった様子。例年と違って今年は有名スターの出演を減らし、雲南地元の芸能人を中心に設定。特に、プイ族劇団員の舞台は目を惹くものがあった。また、今年は九龍奇石館が開館し、こちらも盛況を博した。館内には盤江流域の珍石600個余りが展示されている他、世界水車博覧会に出展した多依河沿岸の水車60台のビデオ映像も放映され、入場客の目を楽しませていた。
  今年で5年目になる羅平菜の花祭は、今や国内外で知名度ある祭り。3日の開幕以来20万人の人出を数えており、海外観光客も明らかに増加している。データによるとアメリカ、イタリア、日本、韓国、インドネシア、フランスなどの国から700名余りの観光客が訪れていると言う。また、ロシア、イランなど15ヶ国の大使館参事官及び夫人が「羅平餃子早包み競争」に参加。面白味盛りだくさんの羅平菜の花祭は国内でもファンが急増しており、山東省、浙江省、江蘇省、貴州省及び中国中央テレビなどマスコミ10社が取材報道のため羅平入りしている。