雲南日報8月の記事

 

 

 

8月5日  母なる掘り井戸  農民8万人の喉を潤す (春城晩報)

雲南省でここ1年来施工中の「大地の恵み、母なる掘り井戸」工事は、すでに1.2万ヶ所の掘り井戸を完成、辺境地区に住む農民8万人の飲料水問題を解決している。民衆思いの工事として人々の反応も良い。

この工事は、雲南省婦女聯合会及び省内53県が2001年6月より実施しており、婦女基金のサポートを受けた他、各県それぞれ費用を出し合い、一般による寄付なども合わせ1,380万元の資金を調達。容積25〜27立方mの「母なる掘り井戸」12,810ヶ所、貯水地17ヶ所を建設し、現在そのほとんどが使用を開始している。工事の恩恵を受けた現地の人々は、感謝の印として各掘り井戸の前に「大地の恵み、母なる掘り井戸」と書いた看板を設置。また、井戸番号や設置に至った経緯、資金提供団体名などが各井戸に刻まれた。

「母なる掘り井戸」から滾々と湧き出る清水は、農村の女性や子供達の心も潤している。文山県の農民は、「この看板は、ただ村に立つだけではなく私達の心にも永遠に立ち続ける。この水を飲む者は、工事をしてくれた人への恩を代々受け継いで行くし、共産党への感謝も忘れない」と語る。

 

 

 

8月6日  観光賠償基金  昆明で発足  (滇池晨報)

  「観光土産品にご不満でしたら返品できます。購入先が不明な場合は昆明市が買い取ります。」

  昨日昆明市観光局での取材で、昆明市は観光賠償基金(総額10万元)を開設することが分かった。観光客からの返品代金を市が賠償する一方、観光関連業経営者及び従業員は観光ガイドにマージンを与えないことが条件となっており、社会世論による監督を受けさせるのが目的。

  この下半期より、観光都市昆明として市の治安や交通車両の安全、食品衛生等の方面で監督が重点的に強化される。優良観光都市との承認を目指すと同時に、旅行社と販売業者間におけるマージンの不透明性をなくし、旅行観光業界内の規則を整備することにより、観光関連業種の不当な競争を阻止する方針。これにより個人のマージン授受は一切禁止される。また、市内に多数存在する観光ガイド職の労働報酬や労働保障体制の不備問題についても、市が対応を検討中。公明正大な報酬規則を整える、回収したマージンを比例分配するなどの措置が採られる予定だ。

 

 

 

8月10日  衣食住充足事業  全省で実施開始

  施甸県小莾林村では今、13軒の農家が長年住み続けた茅葺きの家を懸命に改築している。これも、全省500ヶ所の特別貧困地区で実施されている「衣食住充足事業」の一つだ。

  雲南省の今年の八大事業の一つである省内特別貧困地区衣食住充足事業は、全省500ヶ所を網羅して総計12万人もの貧困生活者の生活基盤を改善するもの。現在、各地区における作業内容の選定、実施規則の制定、実施内容の審査といった手続きはすべて完了。雲南省財政局貧困扶助部からの資金も各地区へ分配され、この7月より全面的に現地作業開始となった。

  雲南省は1999年以来の3年間、貧困扶助資金として毎年2.38億元を割り当てた。省内1,198ヶ所の村落に居住する貧困農民約25,000戸がすでにこの事業の恩恵を受けており、貧困改善政策として上々の効果をあげている。だが、貧困扶助事業は遠く辛い道のりを歩き出したばかり。省内にはまだ5,000ヶ所もの特別貧困村落が存在、405万人もの人々が衣食住の問題を抱えており、13万戸の農民が茅葺きの家や粗末な小屋で生活している。今年省はこの状況を重視し、貧困扶助資金1億元を一度に捻出、まず500ヶ所の特別貧困地区対策を決定した。大口資金を投入し集中的に貧困改善に取り組むやり方は、これまでとは違う異例の措置だ。実施には、各貧困扶助事務所が一体となって計画を立て、各地区の現状に適した措置を検討。民衆が労働力を提供するという原則の下、あくまで衣食住の充足を目的とし、貧困農民が直接利益を得ることにより農民の意識改善を促す、思想改造的意味合いもこの事業には含まれる。

今回の事業実施には次のような方策が採られた。綿密な調査をもとに特に緊急を要する地区を浮き彫りし、精緻な計画を立てる。各地区が貧困に陥っている原因をはっきりさせ、その地形や環境に応じて、住居、食生活、飲料水、増収といった課題を個別に改善する。各戸一律に資金を分配するのではなく、居住者の労働能力や住宅事情により、業者の協力や資金分配額を適宜調節する。資金運用の状況を厳しくチェックし明朗会計を徹底させる。これらはいずれも限られた資金をより有効的に運用するための方策と言える。

特別貧困地区の衣食住充足事業は、手続きから現場作業実施までの全体的な体制が整いつつあり、政府事業としてようやく一歩前進したようである。

 

 

 

8月13日  農民600万人  サトウキビ収入22億元

  雲南省のサトウキビ農業生産高が20億元を突破、全省における農業栽培作物生産高の10%、経済性作物生産高の30%を占め、200万人の農民が貧困から救われている。

  長年の努力と研究の末、雲南省のサトウキビ栽培面積は、全省における農作物栽培面積の7%、経済性作物栽培面積の20%を占めるまでに発展。2001年〜2002年にかけてのサトウキビ圧搾期には、省内600万人のサトウキビ農家の総収入が22億元に上り、平均収入は一人当たり370元となった。

雲南省は、8.11万平方kmの土地が熱帯性気候に属しているためサトウキビの生育には最適で、中国全土でも指折りのサトウキビ生産地。2001年〜2002年にかけての圧搾期には、省内のサトウキビ栽培総面積27万ヘクタール、生産量1,480万t、砂糖生産量143.7万tを記録した。2002年全体としては、栽培総面積27.3万ヘクタール、生産量1,680万t、砂糖生産量160万t以上の結果が見込まれている。また、サトウキビの農業生産高は20億元、ショ糖工業生産高は40億元に達し、省内には財源の50%がショ糖工業と言う州や市もあり、全省で200万人の農民がサトウキビにより貧困から脱却した。

ショ糖工業は省内でも重要な産業となっており、独自のスタイルを築いている。第一に、滇西南の7つの州市を本拠地とし、これら地域が全省の加工能力の80%、産糖量の95%を占めるという集中生産を行っていること。第二に、科学技術導入の姿勢を崩さず、工場建設に力を入れてサトウキビを産業として確立する方針を採っていること。結果として、瑞麗サトウキビ地区、永徳サトウキビ地区などで農民も工場も目に見えて増収、優良品種収穫率は70%以上、1t当たりの製糖コストも300元以上カットした。第三に、優良品種を生産できる栽培面積が大きく広がっていること。2、3年後には、優良品種が総収穫量の90%に達する予定だ。

昨日「食用糖類の展望とショ糖産業の発展に関する会議」が昆明で開かれ、中央政府から国家計画委員会副主任の于広洲氏や農業部副部長の劉堅氏などが参加した中、雲南省常任委員の牛紹尭氏が雲南省ショ糖産業の発展状況を紹介した。