周口日報5月の記事

 

〜 周 口 市 〜

河南省東南部、沙河・頴河・賈魯河の三河川が合流する所に位置する。人口1,035万人。古代伝説の皇帝伏羲が居住した聖地、道教老子の故郷とされる。古くから農業の拠点で、小麦、綿花の生産量は河南省第1位、肉牛飼育や平原緑化にも力を入れている。(人民日報海外版より)

 

 

 

5月1日  意識が変異した?

  某新聞に載っていた記事だ。ある研究センターが「賄賂を贈ることで重大な問題が解決するなら、あなたは賄賂を贈りますか?」等、贈賄に関する国民意識調査を実施したところ、国民の50%以上が「贈る」と回答。これについて「国民の意識は変異したとも言うべき。現代人はかつての理性・倫理・道徳観を捨て、目的のためには手段を選ばないという功利主義者に。腐敗行為を増長するもの」とのコメントがあった。

  しかし、一般庶民としてこの意見には納得できない。かつての倫理観はもちろん尊重すべきだが、我々は進歩的で開かれた現代文明の洗礼を受けている。「贈賄」と言えば仰々しいが、現実を考えてみれば、お客と食事をしたことのない人などいるだろうか?50%以上の人が「贈る」と答えたのは当たり前で、こういう「文化」にあって他の選択肢があるのだろうか?

  「贈賄」は庶民の天性などではなく、中国官吏制度の産物のはずだ。個人の権利がいまだ法的に確立されない現実社会では、「誰かにお願いする」のは一種の自己防衛である。庶民が贈り物をするのは必要に迫られているからだ。一方、社会腐敗を是正するのは、むしろ庶民の願いでもある。「意識の変異」を治す良薬は、国民の権利を保障する法体制を整えることではないか。

 

 

 

5月7日  日常生活でも鉛汚染

  周口市衛生防疫所では、日常生活における鉛汚染に注意するよう呼びかけている。日々の生活で鉛に触れる機会は多く、注意しないと摂取過多による鉛中毒症になると言う。例えば子供の好きなポップコーン。加熱容器には鉛合金が使用されており、加熱時に鉛が気化してポップコーンへ付着。ポップコーン100gを食べると、同時に衛生基準の20倍量もの鉛を摂取することになる。

  画材に使用される顔料には鉛含有量が10%以上に及ぶものもあり、手に付くと洗ってもなかなか落ちない。その手で食事をすることで鉛を摂取してしまう。住居のインテリア材に多用される塗料やペンキ、この中にも大量の鉛化合物が。空気中に浮遊する鉛を無意識のうちに吸い込み、年月を経て体内に蓄積される。カラフルな食器に用いられる釉薬も危ない。酸性の食物(果汁やヨーグルト等)を入れっぱなしにすると、アルカリ性の鉛化合物は溶け出してしまう。

  鉛中毒症は神経症や貧血、中風、腎臓疾患等の他、ひどい場合は脳疾患を引き起こし生命の危険に関わることもある。特に、最近流行の染髪剤はかなり問題。若い母親が染髪剤を長期使用すれば、母親と密着性の高い幼児も汚染されるとのこと。子供の場合は視力にも大きく影響すると言う。安価な粗悪染髪剤ほど鉛含有量が高いため、注意が必要だ。

 

 

 

5月31日  茶飲料は「茶」ではない  (中国新聞網・北京)

  北京市品質技術監督局が、北京飲料市場に流通する茶飲料のほぼ全銘柄を対象に抜き打ち調査を実施した結果、旺旺、露露、三得利(サントリー)、天象、延利と言った有名メーカーの製品11種に「茶飲料」または「飲み物」の表示がなく、消費者の誤解を招いているとのこと。

  北京日報の報道によると、現在発売されている「冰紅茶」「冰緑茶」「檸檬茶」「烏龍茶」などの茶飲料数十銘柄のうち、製品表示を「茶」としているメーカーが少なくない。しかし、実際は茶成分抽出液や濃縮液、茶粉末などを原材料として加工、配合された茶風味飲料であって、食品分類上の「茶」とは全く別物。

  同品質技術監督局の専門家の話では、茶飲料は近年市場に出回り始めたばかりで、国の基準制定が追いついていないとのこと。去年になってようやく国家品質検査総局が、製品表示を含む茶飲料に関する基準を一通り打ち出したばかり。

  また同監督局は、茶飲料の品質についても全面的な抜き打ち検査を行った。添加物には防腐剤を使用してはならないと規定されているが、北京申安食品社の「心霊冰紅茶」などの製品から安息香酸といった防腐剤が検出された。天象の「烏龍茶」や延利の「冰檸檬紅茶」などは実際の茶成分含有量が表示よりも少なく、北京龍山泉社の「金月冰紅茶」は細菌検出量が基準を超えていた。

 

 

 

5月31日  深センの「結婚宣誓式」、論議呼ぶ (光明日報)

  結婚証明書を受け取る神聖な瞬間。この瞬間をさらに神聖なものとするため、深セン市羅湖区では5月18日より婚姻登録係で「結婚宣誓式」を推進。婚姻登録係員が、結婚証明書を取りに来た二人のために簡単だが厳かな式をとり行う。新郎新婦はまず、それぞれ別々に係員の前で「結婚宣誓文」にサインをする。その後二人揃って「私達は本日より法律上の夫婦となります。私達は共に暮らし、共に成長し、互いに尊敬し合い、互いに支え合います。二人一緒に努力すればどんなに苦しいことも克服でき、幸せな夫婦生活を送れると信じます」という宣誓文を読み上げる。最後に係員が「お二人は法律上夫婦と認められました」と言い渡すと同時に、結婚証明書を交付するというもの。

  羅湖区によるこの熱くて甘い結婚宣誓式を報道した報道機関はいずれも、行政は市民に温かい心配りをしていると報道した。しかし、ある法律家達は「後で予想もつかないマイナス局面が出てくるだろう」と指摘している。「結婚宣誓式」は違法だと言うのだ。広東国欣法律事務所の王弁護士は次のように話す。

  第一に、婚姻制度の基本原則に反する。中国は登録によってのみ婚姻が成立する国家。宗教的儀式の必要な国では結婚の宣誓も必要プロセスではあるが、宗教的場合でも宣誓を取り仕切るのは神父であって、結婚登録係員がそれを行う国はない。したがって、これは他に類を見ない例と言える。

  第二に、行政制度の基本原則にも反している。行政機関の一つである結婚登録部門は、法に基づいて結婚証明書の交付を行う義務こそあれ、いかなる行政機関も法律的根拠のない付加サービスを行う権利はない。

  第三に、たとえこの宣誓式が強制的なものではないにしろ、若いカップルが登録係員から宣誓式を勧められたら、本当はやりたくなくても縁起や面子などを考えたら断り難いだろう。もし、二人が宣式をやりたければ別の所でやれば良いのであって、登録係員がそこまでやる必要はない。

  第四に、行政費用の乱徴収につながる。登録係員が有料サービスをすること自体大いに問題。宣誓式での収入は一見理にかなっているようだが、もし他の係までも有料サービスを始めたら、間違いなく乱徴収となる。

 「結婚宣誓式はとりやめるべき。登録係員は事務処理効率のアップと証明書の交付を厳格に行うこと。それが新郎新婦への最大の祝福だろう」と王弁護士。